step1 プロジェクトの作成とコメントアウト
千里の道も起床から。まずは F#のプロジェクトを作成する。ここでは、dotnetコマンドを使用する。まだインストールしていない場合は、インストールのセクションを読むこと。
1. プロジェクトの作成
数当てゲームを作成するために、新しい F#のコンソールアプリケーションプロジェクトを作成する。以下のコマンドを実行する。
dotnet new console -lang F# -o guessこのコマンドは以下の処理を実行する。
dotnet new console: 新しいコンソールアプリケーションプロジェクトを作成する。-lang F#: プログラミング言語として F# を指定する。(何も指定しない場合は C# がデフォルト)-o guess: プロジェクトの名前をguessとし、guessという名前のディレクトリを作成して、そこにプロジェクトファイルを配置する。
2. プロジェクトディレクトリへの移動と ls での確認
cd で作成したプロジェクトディレクトリに移動する。
cd guessls コマンドを実行して、プロジェクトのファイルとディレクトリを確認してみよう。
ls以下のようなファイルとディレクトリが生成されているはずだ。
guess/├── guess.fsproj├── Program.fs└── obj/guess.fsproj: F# プロジェクトファイル。プロジェクトの設定や依存関係を管理する。Program.fs: F# のソースコードファイル。ここにゲームのロジックを記述していく。obj/: コンパイルされた中間ファイルが格納されるディレクトリ。とりあえず無視で良い。
3. プロジェクトの実行
デフォルトで生成されたコードを実行してみよう。以下のコマンドを実行する。
dotnet runこのコマンドは、プロジェクトをビルドして実行する。コンソールに Hello from F# と表示されれば成功だ。
4. コメントアウト
デバッグやメモを残すためにコメントアウトを使用することがあるだろう。F#では、// で行コメント、(* ... *) でブロックコメントを記述する。Program.fs ファイルを開いて、以下のようにコメントアウトを追加してみよう。
// これは行コメントです
(* これは ブロックコメントです*)コメントアウトは、コンパイラによって無視されるため、実行時には表示されない(当たり前)。
5. まとめ
今回学習したのは、以下の内容である。
- F#のコンソールアプリケーションプロジェクトを作成する方法
- プロジェクトを実行する方法
- コメントアウトの方法
それでは、実際に数当てゲームのコードを書いていこう。